ブラックベリーを植えてはいけない理由を具体的にご存じでしょうか？
もし何も準備なしにブラックベリーを植えてしまうと、大切な庭が想定外のトラブルが発生することもあります。
ブラックベリーを植えてはいけない5つの理由と注意点
ブラックベリーを植えてはいけない5つの理由を具体的に解説していき、そしてもし育てる場合の注意点を知ると大きな後悔することなく育てるヒントになります。
理由1.「増殖力がすごい」からブラックベリーを植えてはいけない
ブラックベリーを植えてはいけない理由の1つ目は、増殖力の強さから庭の手入れが非常に困難になるためです。
ブラックベリーを庭に直接植えると、根を広く張ることで新たな茎を生み出します。そのため、一度ブラックベリーを直接庭の土に植えると周囲の空きスペースを占拠し、他の植物にも影響を及ぼす可能性があります。
庭手入れはこの勢力的なブラックベリーの増殖力に対抗して根気強く行わなければならず、ブラックベリーの茎や根を常に監視し、刈り込みや抜き取りを頻繁に行う必要があります。
そのため、庭の手入れにおいて余程頻繁に行いたくない場合はブラックベリーを植えてはいけない理由となります。
理由2.「トゲが危ない」からブラックベリーを植えてはいけない
ブラックベリーを植えてはいけない理由の2つ目は、トゲが危ないためです。
ブラックベリーの茎には鋭いトゲが多くあり、増殖力が強いため選定や手入れをしているときに刺される恐れがあります。これは自分の家族、またはあまりにも多くブラックベリーが育ちすぎて隣の敷地まで伸びてしまった際に安全上のリスクとなります。
自分自身の庭だけでブラックベリーを手入れをする際にはトゲに触れないように注意するだけで良いですが、手入れを怠って他人の敷地に伸びていってしまってはトゲの有無の把握は難しいのでトラブルの原因にもなります。
ブラックベリーのトゲは成長に伴って茂り、密集してくるため、刈り込みや草取りなどの作業が非常に困難になります。トゲによる刺傷や傷害を避けるためには、庭の手入れに時間と労力がかかることが予想されます。このような危険性と手間を考慮すると、手入れを細かにできない人にとってはブラックベリーを庭に植えてはいけない理由と言えます。
理由3.「害虫が寄ってくる」からブラックベリーを植えてはいけない
ブラックベリーを植えてはいけない理由の3つ目は、害虫が寄ってくるからです。
ブラックベリーには、コガネムシ、バラゾウムシ、モモチョッキリゾウムシなどの害虫が寄ってきます。これらの害虫はブラックベリーの葉や実を餌として好む傾向があり、庭にブラックベリーを植えることでその被害を受ける可能性が高まります。害虫が増加すると、葉が食べられたり実がダメージを受けたりすることで、ブラックベリーの実の状態や収穫量に悪影響を及ぼします。
そのため、庭の定期的な監視や害虫駆除のための対策を行う必要があります。
理由4.「鳥害が発生する」からブラックベリーを植えてはいけない
ブラックベリーを植えてはいけない理由の4つ目は、鳥害が発生するためです。
通常、鳥はまだ美味しく熟していない段階のブラックベリーを食べには来ませんが、実が完熟して収穫時期になると、鳥がブラックベリーの実を求めて荒らしに現れます。
鳥はブラックベリーの実をついばむことで果汁をこぼし、地面が汚れるだけでなく、実も落としてしまいます。これにより、ブラックベリーの収穫量が減少し、庭の美観も損なわれます。特にブラックベリーの実は色素がとても濃いため、汚れがとても目立ちなかなか色を落とすことが困難です。
ブラックベリーの実の収穫時期になると鳥から実を守るための対策を講じる必要があります。例えば、ブラックベリーに鳥よけネットや音を出すデバイスなどの対策が考えられますが、これらの対策も手間です。
したがって、鳥害を考慮すると、頻繁な手入れが苦手な人にとってはブラックベリーを植えて理由であると言えます。
理由5.「デリケートで枯れやすい」からブラックベリーを植えてはいけない
ブラックベリーを植えてはいけない理由の5つ目は、デリケートで枯れやすいためです。
ブラックベリーは増殖力がとても強く、手入れを怠ると手に負えないスピードで成長します。しかし、ナスやピーマン、ジャガイモやトマト、唐辛子やパプリカなどナイトシェード（ナス科）の属に分類される植物を育てた後の土壌でブラックベリーを育てると枯れるリスクがあります。
ブラックベリーはバラ科の植物でありナイトシェード（ナス科）とは異なる耐性がある一方で、ナス科を育てた後の土壌ではブラックベリーが耐えることが出来ない土壌成分が発生しています。そのためブラックベリーをこれらの植物の後に育てる場合には、土壌の交換など行うことで枯れるリスクを減らすことができます。
ブラックベリーの植えてはいけない理由を理解して植える注意点
ブラックベリーの植えてはいけない理由を理解して植える場合には、注意点を知っておくことで管理しやすい状態で育てることができます。
これまでブラックベリーの増殖力やその他の課題などを解説してきましたが、虫や鳥対策以外に直接庭に植えないことである程度手入れがしやすくなります。
具体的には家の庭の土に直接植えるのではなく、鉢植えにすることで成長スピード（大きさ）を制御することができます。このような工夫で、ブラックベリーを植えてはいけない理由は少なくなり、適度な手入れだけで育てやすくなります。
ブラックベリーを植えてはいけない5つの理由と注意点まとめ
ブラックベリーを植えてはいけないと注意点について、ざっくりとおさらいしていきましょう。
一見するとブラックベリーを庭に植えることは魅力的なアイデアに思えるかもしれませんが、その増殖力の強さやトゲによる危険性、害虫や鳥害のリスク、さらにナイトシェード（ナス科）の後に植えると枯れる可能性など、様々な理由から植えてはいけないこと要素が多いことが分かりました。
これらの問題を克服するためには、鉢植えにするなどの工夫を行うことで、ブラックベリーの成長スピードを制御し、手入れをしやすくすることができます。ブラックベリーの魅力を楽しむためにも、庭への植え付けを検討する前にこれらのリスクを理解し、適切な管理方法を選択することが大切です。
例えば庭に直接植えるのではなくて、鉢植えにすることで庭の美観を保ちながらブラックベリーを育てることが可能となります。しかし、ブラックベリーを植える場所や管理方法に注意を払わないと、庭の手入れが困難になるだけでなく、周囲の植物にも影響を及ぼす可能性があります。
ブラックベリーの魅力を最大限に引き出すためには、これらの理由と注意点を頭に入れながら計画的に育てることが重要です。安全で美味しいブラックベリーを楽しむために、賢明な選択を心掛けましょう。
